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「強い通貨」とは何か?



強い通貨って何ですかと良く聞かれます。


その答えを、子どもにも分かるように説明をするのは、大変難しいものなんです。


その理由は、私たち大人が当たり前に使っている、価値や信用というような概念がわかってもらえなかったりするからです。


強い通貨の説明の前に、弱い通貨の説明をします。


弱い通貨っていうのは、仮に今日10個のモノが買えても、それをずっと持っていると、やがて5個のモノしか買えなくなるような、お金であると言っても良いでしょう。


逆に、強い通貨とは何かと言われれば、 ずっと持っていても、買えるモノが減らないお金であるといったところです。


要は、強い通貨は、それだけ信用があるということなんです。


問題は、その信用の裏付けとなっているのは何かということなのですが、子どもにそれを説明するのは難しいんですよね。



強い通貨の代表的なのは、ドル、ユーロ、円、スイスフランなどが挙げられますが、ご存知の通り、ドルも、ユーロも経済の状況を反映して、最近は価値を下げています(ドルは、もっと前から下げ始めていましたが・・・)。


円を考えるとき、私たち日本人は、なぜ、円が強いんだろうと不思議がりますが、日本以外の国から見れば、日本は対外債務(外国からの借金)が非常に少なく、経常黒字を出し続けている、いまだ経済立国の国だからです。


成長が著しい新興国もありますが、いわば、若いベンチャー企業みたいなもので、勢いはありますが、資産も少なく長期の見通しが立てづらくて、安定性には欠けているんです。


なので、ドルやユーロが駄目なら、どこにしようかなっていう場合は、やはり、円には特段の安心感があるというわけです。


スイスは欧州の小国ですが、やはり、日本のような経済的強さと共に、永世中立国として歴史的に政治的安定を保っていることが高く評価されています。







また、通貨の強さには軍事力も関係しています。


ここ、半世紀は大きな戦争が無いので実感しにくいですが、戦争によって国が消滅してしまえば、その国が発行した通貨も紙くずとなります(今、危ないのはロシアですよね)。


これが、世界中の貿易の決済(精算)に、ドルが使われている(使われてきた)理由です。


第2次大戦前までは、イギリスのポンドも、今より遥かに強い通貨でした。


これを、小学生に分かってもらうのは、なかなか大変なのです。




例えば、「ケンカが強いジャイアン」や、「ジャイアンと一緒にいる、お金持ちのスネオ」は、アメリカと日本の関係に似ているのかもしれません。


信用があって得をすることは何でしょうか。


逆に言うと、信用がないと、自国通貨の価値が下がるので、輸入品は高くなります。


仮に、円が、今の2分の1の価値になったら、原油や小麦など生活の根幹を支えるものが、すべて2倍の値段になります。

それに合わせて、私たちの給料も上がればいいですが、そうならなかったら、ローンを抱えてギリギリの生活をしているような人は、破産へとまっしぐらです。





ただし、輸出はやりやすくなります。


例えば、ドイツやフランスは、ギリシャ危機でユーロが安くなったので輸出は好調ですよね。


ただし、今度は、イタリアもやばくなってきたので、少々の輸出増加などは、焼け石に水になりかねません。


その、欧州各国を見れば分かるように信用がなくなって、一番困ることとは、やはり借金がしにくくなることです。


日本人は、あまりピンとこないと思いますが、世界を見渡せば他国から借金をするのは、ほぼ当たり前なのです。


ギリシャは、国債の利回り(≒借金するときの金利)が、2年物で100%を超えたことが話題となりました。


もう、信用がほとんど無くなって実質的な破産状態ということです。


このように、信用があるということが、いかに強い通貨であるために欠かせないことなんだっていうことが解って頂けたと思います。


つまり、ずっと持っていても、買えるモノが減らないお金には、必ず信用が伴っているということなんです。




今日の記事はここまでとなります。


次回は別のお話しを書きますので、乞うご期待です。


今後とも何卒よろしくお願い致します。





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