まず、NISAの基本から学ぼう。
もう既にご存知だと思いますが、ざっと基本を学びましょう。
NISA(少額投資非課税制度)の特徴は、年間の拠出上限あり・一定期間の非課税期間・売却時の利益非課税(損失は相殺なし)・投資商品の制限ありと言う、4つの特徴を持っている非課税制度ですが、NISAの種類によって少しずつ特徴が違います。
現在(2022年2月)存在するNISAは、一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの3種類ですよね。
これらをその4つの特徴にあてはめてみようと思います。
まず最初に、一般NISAを最初に挙げた特徴(NISAの4つの特徴)にあてはめてみると、年間の拠出上限は、年間120万円で、一定期間の非課税期間は、5年間の非課税期間であり、売却時の利益非課税(損失は相殺なし)で、投資商品の制限ありに関しては、投資商品にほぼ制限なしとなります。
次に、つみたてNISAですが、年間の拠出上限は、年間40万円で、一定期間の非課税期間は、20年間の非課税期間であり、売却時の利益非課税(損失は相殺なし)で、投資商品の制限ありに関しては、金融庁が認可した商品のみです。
最後に、ジュニアNISAですが、年間の拠出上限は、年間80万円(※2024年に制度廃止のため、拠出は今年と来年の2年のみ。)で、一定期間の非課税期間は、5年間(※事実上、子どもが18歳になるまで、非課税保有可能です。)の非課税期間であり、売却時の利益非課税(損失は相殺なし)で、投資商品の制限ありに関しては、投資商品にほぼ制限なしとなります。
ざっくり説明しましたが、これでNISAの復習ができたかと思います。
ジュニアNISAは熱いのか?
もし、現在小さなお子様がいる、或いはこの2年以内にお子様を生む予定であれば、ジュニアNISAでの運用も選択肢に入ると思います。
というのも、上記でお伝えしたとおりジュニアNISAは子どもが18歳になるまで非課税期間を取れるからなんです。
今年、生まれるお子様であれば、まるまる18年間も非課税期間があるわけです。
つみたてNISAの20年には及びませんが、拠出額が80万円と、つみたてNISAの倍なんですね。
さらに、このジュニアNISAは、2024年に制度廃止予定でありますから、2024年以降は、お子様が18歳になるのを待たずに、いつでも売却、お金の引き出しが可能になります。
例えば、大学の教育費の準備として、ジュニアNISAで運用を目指すものの、途中で資金が必要になる可能性もあります。
必要なときに、使えるのは非常に安心なんですよね。
ジュニアNISAは制度廃止で、めちゃくちゃ使いやすくなっていますので、活用をお勧め致します。
ただ、投資をされる場合は、あくまでリスクがありますので、その点は、しっかりと学んでから実践を致しましょう。
一般NISAは2024年から新NISAへ
ジュニアNISAと同じく、一般NISAも2023年で終了します。
2024年から新たなNISA制度がスタートします。
新しいNISAの概要(金融庁)⇨ 新しいNISA制度 : 金融庁 (fsa.go.jp)
ただ、正直なところファイナンシャルプランナー(FP)としてお勧めしません。 理由は、幾つかお勧めができない理由があって、たった5年間と言う短い制度であり、つみたてNISAへの移行措置であり、内容が複雑で分かりにくい、活用しにくいからです。
金融庁は、最終的に、つみたてNISAに集約したいと考えているようで、新NISAは、一般NISA⇨つみたてNISAの移行を促すための、繋ぎであるという位置付けだとすれば、複雑な新NISAをわざわざ経由せずとも、最初から、つみたてNISAをやれば良いわけです。
新NISAの方が、拠出額が大きいからなどと言う人もいて、確かに一理ありますが、でも非課税期間は、たったの5年間なんです。
その、5年間で利益を最大化するような、リスクの大きい投資になりがちなので、そういう意味でも、私たちファイナンシャルプランナー(FP)は、お勧めできないです。
また、新NISAの積立部分(1階)は、制度終了時につみたてNISAに、継続(ロールオーバー)ができるので、非課税期間を、最長25年間に伸ばせます。
これは、確かにメリットではありますが、積立部分の上限が20万円と、つみたてNISAの半分なんです。
なんだか微妙なんですよね。
だったら、やっぱり素直に、つみたてNISAで良いと思います。
以上、NISAを簡単に復習してみました。
ポイントは、NISAの基本を押さえる、ジュニアNISAが使いやすくなった、2024年からの、新NISAはスルーでOKです。
投資の準備として、まず、ライフプランが必要ですが、それを踏まえた上で、NISA制度を上手に活用していきましょう。
非課税制度を上手に活用すれば、あなたの資産形成も前に進みますよ。
今日の記事はここまでとなります。
次回は別のお話しを書きますので、乞うご期待です。
今後とも何卒よろしくお願い致します。
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