HEART♡おかやま

2022年1月4日4 分

新しいNISA制度について

最終更新: 2022年1月6日

今日は、新しいNISA制度についてお話したいと思います。

さて、2024年から新しいNISA制度が開始されますよね。

では、この新しいNISA制度は、具体的にどういう仕組みなのでしょうか ❓

それは、従来の一般NISAやつみたてNISAとの、いわゆる、繋ぎとしての役割があります。

因みに、新しいNISA制度は2階建ての構想になっており、まず、1階部分は年20万円までが、つみたてNISAと同様であり、2階部分は年102万円までが、一般NISAと同様です。
 

また、細かい所に違いはありますが、概ね、この理解だけで大丈夫だと思います。

あとは、原則として、1階部分を使ったら2階部分が使えるようになる、という決まりなんですね。
 


 
つまり、新しいNISA制度への時価でのロールオーバーが可能なんです。
 

この場合なんですが、2階部分から埋めていくことになるんですね。
 

 

 
次に、2階部分がいっぱいになったら、1階部分の枠も使っていって、更にいっぱいになっても大丈夫という仕組みなんですね。

どういう意味なんでしょうか?

例えば、一般NISAの投資が時価で140万円になっていた場合、新しいNISA制度の2階部分は102万円ですから、140万円-102万円で38万円が溢れちゃいますね。
 

この、38万円で、次に1階部分の枠を埋めますが、38万円-20万円で更に18万円が余ります。
 


 
この最後の18万円で、上限なく、新しいNISA制度にロールオーバーされるんです。

つまり、一般NISAで幾らか時価が大きくなったとしても、新しいNISA制度にロールオーバーができるということです。
 

これが、新しいNISA制度の特徴の一つですね。


 

 
次に、もう一つの特徴は何でしょうか?

それは、1階部分の、つみたてNISA枠になりますが、なんと、非課税期間の5年が終わったら、つみたてNISAに、簿価(ぼか)でロールオーバーができるんです。
 


 
簿価(ぼか)って具体的にどういう意味なのかっていうと、簿価とは帳簿価額の略称のことです。
 


 
要は、帳簿に記帳をした資産・負債・資本の評価額の意味なんですね。


 
例えば、企業が、資産を取得した場合は、購入の為に支出した金額(取得価格)を会計帳簿に記帳します。
 


 
また、不動産などの固定資産の場合は、取得した時の取得価格を帳簿に記帳をします。

その為、簿価と時価が違う事があるんです。


 

他にも、大きな借入を行った場合は、支払利息を取得価格に含めることもあります。
 


 
まぁ、時価とか簿価とかややこしいですし何となくでも良いので、まず、ちゃんと中身を理解することが大事です。


 

例えば、2024年に新しいNISA制度の、1階の枠の上限20万円を投資したとします。


 
これは、つみたてNISAと同じ要領であり、特定の投資信託などを積み立てて行えば、良いです。
 


 
それで、非課税期間が終わる2028年末に、つみたてNISAにロールオーバーをする手続きをすれば、簿価である20万円で、2029年のつみたてNISA枠にロールオーバーができます。

つみたてNISAは年40万円の投資枠ですから、40万円-20万円の、残り20万円が更に積立投資ができます。
 


 
実は、これが美味しい話しであり、新しいNISA制度の投資20万円が、5年後に30万円だろうと、40万円だろうと、20万円でロールオーバーができるということなんです。

逆に、20万円が、10万円になっていても、20万円でのロールオーバーですから、損をしたという気分になるかもしれないですが、ただ、簿価でのロールオーバーっていうのは、リスクがないという点でいうと、凄くメリットがあるんです。

またリスクがない分、投資計画を立てやすいから長期投資に向くんですよね。
 

以上の2点が、新しいNISA制度の最も大きな特徴になります。


 

 

他にも、特徴や注意点はあるんですが、長くなりそうなので、次の機会にお話します。
 

最後になりましたが、こうした優遇制度というのは、毎年少しずつ変わっていきます。
 

5年、10年経ったら、また大きく変わっているでしょう。
 

 
ここで、注意すべきなのは、常に、最新情報を入手しながら、その時々で活用すれば良いでということです。
 

もっと、重要なポイントとは、しっかりと戦略を立てておくことです。
 

 
それは、ライフプランをすることだったり、投資のリスク分析をしたり、リスク許容度のポリシー設定をする事だったりします。
 


 
まずは、その戦略をしっかりと立てて、その戦略を実現する為の手段として、NISAなどを活用すれば良いです。
 


 
つまり、NISAに限らずですが、投資というのは戦略ではなくて、戦術の一部に相当します。
 


 
このあたりが、しっかりと理解できていれば、投資の全体像が良く理解できて、コロコロ変わる税制も上手に利用ができるようになります。
 


 

 
戦略があれば、利用方針も明確ですから、とにかく、非課税だからという理由だけで始めると、投資は長く続かないです。
 


 
そう、長期投資は、計画が一番大事です。
 

 
今のうちに、ライフプランからしっかりと見据えて下さいね。


 

 
今日の記事はここまでとなります。
 

次回からは、別のお話をかきますので、乞うご期待です!!

何卒、宜しくお願い致します。
 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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