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  • 執筆者の写真HEART♡おかやま

スタグフレーション心配していない?生活ボロボロになるよ



ネットやSNSでは、インフレになりますだとか、スタグフレーションになるとか、金利が上がりますとか、このままだと、財政破綻しますなど、様々な意見が飛び交っていますが、今後の動向を見極めるために、今日は、スタグフレーションに焦点を当てていきたいと思います。

では、早速、簡単に説明しますので、私たちと一緒に学びましょう。



スタグフレーションの正体って結局のところ何なの?


スタグフレーションっていう言葉ですが、義務教育でも習っていますし、聞いたことはあると思います。

ただ、不景気なのに、物価が上がるぐらいの認識しかないんじゃないでしょうか?


そこで、今回は、このスタグフレーションへの理解を深めて頂くために、少し詳しくお話していきます。

分かりやすいように、日本の現状に即して、一つずつ、お話しますね。 まず、円安からです。

今の、日本では、急激に円安(ドル高)が進み、輸入物価の急上昇が懸念されています。

輸入物価が上昇したらどうなりますか?


当然、モノやサービスを生産するための、コストが上昇しますよね。

日本は、原油を始め、多くの物品やサービスを、海外に依存しています。

中でも、エネルギー輸入依存度は、88%と突出してますからね。

ですので、円安は国内生産の、コストに直撃します。

企業側の、コストダウン努力の限界を超えると、生産コストは、そのまま製品に転嫁されます。

末端価格が上昇しますね。


つまり、インフレですよね。

このインフレが、マイルドなら良いんですけど、インフレの度合いがどんどん、ひどくなっていくと、どうなるでしょう。

ここで、こちらの、需要曲線と供給曲線をご覧ください。



このグラフを見て分かるように、需要曲線と供給曲線の交差点が取引価格になるという、有名な図ですよね。


この図で、供給曲線だけがインフレで、上に上がることになります。


そうすると、どうなるかなんですが、図を見て頂くと、需要曲線の左上の方で、交差することが分かりますよね。


この点なんですが、取引量が少なく、かつ、価格の高いところと言うことなんです。


で、ここから先がポイントなんです。


通常、量が少なくて高価なものと言えば、貴重品など高付加価値品をイメージしますよね。


つまり、通常は、量が少なくても利益を出せる商品が、ここに居座るんです。

ですが、社会全体がインフレをして、日用品のような低付加価値品までもが、左上に行ってしまうと、企業としては全く面白くないんです。

利幅が少ない上に、数量も少ないわけですから、経営が苦しくなるばかりです。

となると、企業は生産するのを、一旦、ストップします。

なぜなら、たくさん生産しても売れないですから、作る意味なんてないですからね。

って、言うことで、供給が減るわけなんですが、生活必需品の需要は、基本的には減らないです。

結果、更に高い値段で取り引きがされるようになります。

値段が上がっても、大半の企業は、経済のメリットが減りますので、利益はそれほど上がらないんですね。

生産量が少ないので、もちろん売り上げも残念ながら減りますよね。

と言うことで、量は減ります、価格は上がります、利益は増えないので、負のスパイラルへと当然に突入します。




スタグフレーションの最悪の影響とは?


さて、このように、物価がどんどん上昇する、つまり、インフレが進んでいくとどうなりますか。

想像してみて欲しいのですが、インフレ率が、最初は1%、次は3%、5%、10%... と、どんどん加速していったとします。

そうすると、いずれ企業の利益率を超えるポイントが現れますよね。

つまり、生産して売るより、在庫を持って、1年後に売った方が遥かに儲かる状態となります。

実は、これが、一番、最悪な状態なんですね。

何が最悪な状態なのかって、こうなると、企業は、生産しようとしないんです。

企業って言うのは、利益を追求する組織ですから、生産をするより、儲かることがあれば、必ずそうします。

そうすると、最後に何が起こるのかというと、企業による買い占めなんです。

市場への供給を極端に絞って値上がりを待って、売るという商売に切り替わるわけです。

例えば、買い占め転売業と言えば、イメージしやすいですね。

一昨年、マスクが買い占め転売の被害にあいましたが、日本全体で、然も、大きな企業がこれをやるという感じです。

最悪ですよね?


ここは、試験に出ますので、覚えてください。

もちろん、良心的な企業は、そんなことはせずに、生産を続けると思いますが、買い占め転売業なんかより利益が出ないので、面白くないんですよね。

価格が上昇して、企業の利益が、増えて良いのではと思うかも知れないですが、取り引き量が減少してしまうので、利益の総額は、なかなか増えないんですね。

なので、従業員の給与も増えないわけですから、社員の生活は逼迫します。

もう、踏んだり蹴ったりなんですよね。

これが、スタグフレーションの実態なんです。





日本がスタグフレーションを回避する道はあるのか?


残念ながら、もし、スタグフレーションへの道を、突っ走り始めたら、今の日本にできることはないです。

基本的には、インフレを抑える金融政策になりますが、円安が引き金になるのなら、金利を上げて対抗をするしかないです。

ただ、日本は、現状、金利を上げにくい状態なんです。

ご存知の通り、日本は未だに、異次元緩和から抜けれないんです(私個人の意見としては、日本は怖くて抜けるタイミングを見いだせないのではと思っています)。

この、異次元緩和政策こそが、日銀のバランスシートを悪化させているんですよね。


だから、単純に、金利を上げるっていうことになると、日銀が債務超過に陥る可能性が出てくるんです。

そうすると、連鎖的に、日本政府の国債も暴落の可能性があり、円の国際的な信頼低下による、円安が加速する危険性があります。

これは、何としても、絶対に避けたいですね。


結構、大変な状況なんですね。

日本の現状をしっかりと認識しておくのが、結局は、自分の為になりますから。

あくまでも、自己責任にはなりますが、こうした、最悪の事態を回避する、個人で出来る防衛策は、海外へも投資しておくことなんです。

私たちは、いつも、本質的な解決策が大事だと考えているので、最後の最後に行き着く、結論は同じなんですね。

インフレ時代に、今までの、価値観のままだと、マズイって言うことなんです。

少なくとも、ライフプランで、家計をしっかりと守っておくことが大事ですし、投資も組み合わせて、ご自身の資産を守りながら増やすという視点が、何より最も大事ですよね。

因みになんですが、投資をする場合は、自己責任になりますが、実は、投資をしないのも自己責任なんです。

なので、今からしっかりと学んで、上手に負担をかけずに資産を増やす行動をしましょう。



今日の記事はここまでとなります。


次回は別のお話しを書きますので、乞うご期待です。


今後とも何卒よろしくお願い致します。




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